脳神経外科病棟のリアルな日常と看護師の仕事

脳外科病棟で働くとどうなる? 仕事

看護師として脳外科で働くとどのような勤務になるのか?という疑問に答えるため、実際に脳外科で働いた経験から説明します。やりがいを取るか、自由時間を取るか、給料を取るかはアナタ次第!脳外科勤務を考えている人は安易に勤める前に、ぜひご覧ください!

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脳外科はどのような部署なのか

脳外科イメージ

脳外科は緊急入院や急変がある、仕事が多い科になります。
勤務体制や給料なども書きましたが、病院によっては違いがあるので、気になる部分は面接の際に確認をするといいでしょう。

勤務体制

病棟勤務の場合は、基本3交代の勤務体制になります。
緊急の入院や急変、仕事量の多い部署のため、時間外労働が多いです。

給料

給与明細書

病院内の部署異動の場合、脳外科に異動になったとしても基本給は変わりありません。

給料については、他の科よりもやや給料が高めの所が多いです。
これは、『時間外労働が多い科のため、時間外勤務手当が貰える』、『3交代で夜勤が多くなっため、夜勤手当が付くようになった』などの事情からになります。

しかし、上がったと言っても2万円くらいだと思った方がいいでしょう。
正直、給料については病院次第になります。

ちなみに、「給料が良いから脳外科に入った」という人は、年数が経つと「給料が良くても仕事がきつ過ぎる」と言って辞める人が多いです……。

どのような患者さんがいる?

患者・男性

私が働いていた時は男性患者が多く、女性患者は病棟の1/3~1/4くらいの割合で入院をしていました。
脳疾患を発症しやすい年代のためか、40~50代の男性がやや多く、次いで老人が多かったです。

脳外科とリハビリ科が混合している病院であれば、患者が元気に退院する様子がみられます。
しかし、脳外科という場所柄、急変して亡くなる人や、脳腫瘍により看取りの看護をすることがありました。

脳外科に勤めるメリットは?

脳外科に勤めて良かった点は、次のような部分になります。

脳疾患の患者に対応できるようになる

看護師

脳外科に勤めて一番の強みになるのことは、脳疾患患者の急性期と慢性期、両方の看護ができる点です。
特に、急性期の脳疾患患者の看護は、いつ急変するか油断ができない仕事になります。

脳障害になると麻痺による障害や言語障害、嚥下障害、認知障害など、色々な症状が出るため、看護師は様々な障害に合わせた看護を行うことになります。
また、これらの障害は後遺症として残ることが多いため、脳外科から他の科で働くことになっても、脳疾患の既往歴のある患者(特に老人)にすぐ対応ができる利点があります。

脳疾患以外の病気の勉強になる

学び

脳疾患になる患者は、既往歴に糖尿病や心臓病など、生活習慣病にかかっている人が多いです。
「『脳疾患に罹る=生活習慣病が悪化している』パターンって、本当なんだな。」って実感するくらい……。

そのため、脳外以外の病気も看護の実践として経験することになりました。

看護師に必要な技術が一通り学べる

薬

脳外科ということもあり、看護学校で学んだ基礎看護技術は、ほとんど実践することができました。
私は20代の時にたまたま脳外科に勤務したため、あとから気づいたのですが、部署によっては注射や導尿、創部の処置などをやったことが無い看護師が割といました。

基礎的な看護師の技術は若いうちに経験をしておくと、他の科に異動した時や、別の病院に移った際には役に立ちます!

また、脳外ならではの血管造影検査の介助や、ICUの患者の看護、脳疾患のレントゲンを見る機会があるので、とても勉強になりました。

判断能力が早くなる

仕事量の多い科のため、早く判断をしないと仕事にならないことが多くありました。
特に急変が起こりやすい科のため、急変時の対応への判断は早くできるようになります。

脳外科に勤めるデメリットは?

脳外科は勤務が過酷なため、ストレスを溜めやすく、体力的に厳しい部署になります。
看護師として経験が詰める一方で、次のようなデメリットがあります。

勤務が過酷

寝不足イメージ

脳外科は基本3交代の勤務が多いです。
そのため、2交代に慣れている人は、3交代の勤務体制が辛いことがあります。

また、緊急入院や手術、急変が多い科のため、過酷な仕事内容になりやすい科……。
ハードな仕事のため、疲労やストレスが溜まりやすくなります。

体力が必要

体力イメージ

緊急入院や急変が多い科のため、時間外労働をすることが多くなります。
また、脳疾患の患者は、麻痺などから介助を必要とすることが多いため、患者の持ち上げなどをすることが多いので、体力がかなり消耗しやすくなります。

かなりハードな部署なので、働いてみたいのならば、若くて体力があるうちに経験することをおすすめします。

家庭との両立が大変

家庭との両立イメージ

3交代の場合は準夜勤や夜勤があることから、特に小さい子供がいる家庭の人は両立が大変だという話をよく聞きました。
時間外勤務の事を考えると、小さい子供がいる場合は配偶者や、もしくは近くに住む親に協力をしてもらった方が安心です。

脳外科に向いている看護師は?

次のような看護師は、脳外科の勤務に向いていると思います。

  • 脳疾患の看護を経験したい人
  • 学びに前向きな人
  • 体力がある人
  • テキパキと仕事がしたい人
  • 要領がいい人
  • やりがいのある仕事がしたい人

脳外科は仕事量が多い職場のため、テキパキと仕事がしたい人や、体力がある人に向いています。
また、次から次へと仕事をこなす必要があるため、比較的要領がいい人がいいでしょう。
脳疾患患者は様々な障害が出ることから、看護師としての学びが多く、やりがいのある仕事になります。

しかし、体力に自信が無い人や、就業時間になったらすぐに退勤をしたい人、仕事内容が毎日ほぼ変わらない内容が好ましい人、ストレスを溜めやすい人は、外科の勤務は難しいと思います。

忙しいが実績になる脳外科

仕事はハードですが、仕事内容から色々なことが多く学ぶことができる部署になります。実際、色々な看護技術のほとんどを経験することができます。
また、脳外科に勤めてみたいのならば、体力がある若い時がおすすめです!もし、面接を受ける際は、勤務体制や仕事の詳細など、気になる部分を確認するようにしましょう。

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