整形外科病棟での看護師の厳しい現場事情

整形外科 仕事

看護師として整形外科で働くとどのような勤務になるのか?という疑問に答えるため、実際に整形外科で働いた経験からお話しします。手術が多く、仕事量は多いけれど患者の回復は嬉しい整形外科、看護師として勤務をするとどのような感じなのでしょうか?整形外科に興味のある人、就職や転職を考えている人は、ぜひご覧ください!

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整形外科はどのような部署なのか

看護師・笑顔

整形外科病棟は、緊急入院や術前術後の看護などがある、仕事量が多い科になります。
勤務体制や給料なども書きましたが、病院によっては違いがあるので、気になる部分は面接の際に確認をするといいでしょう。

勤務体制

整形外科病棟の勤務体制は、基本的に3交代の病院が多いです。
大きな病院であれば緊急手術があるため、時間外業務をすることがあります。

給料

給与明細書

3交代なので夜勤をする割合が比較的多いことや、時間外勤務をすることがある部署のため、給料は『手当が付く分、他の病棟よりはやや多め』かと思います。
給料については病院次第になります。

どのような患者さんがいる?

主に『骨折をして手術が必要な患者』が多いです。
骨折部位は様々で、転子部骨折や膝蓋骨骨折、腕や肩の骨折、腰椎圧迫骨折など色々な人がいました。私が勤めていた時は、骨折以外にも『リウマチの悪化による手術』の患者もいました。

手術がある病院は術後の患者の看護が必要となるため、術後の看護の知識が必要になります。
バイタルの観察や輸液の管理、ドレーンの管理など術直後は大変ですが、数日すれば状態が落ち着く人が多いです。(手術内容にもよりますが)

手術をメインに行っている病院は、手術後の状態が落ち着けばリハビリ科に患者を移動、もしくは転院させるパターンが多いのですが、手術からリハビリまで行い、自宅への退院まで行う病院もあります。

どのような看護をすることになるのか、気になるようであれば、面接の際に聞いてみると良いでしょう。

整形外科に勤めるメリットは?

私が整形外科に勤めて良かった点は、次のような部分になります。

整形外科の患者に対応できるようになる

骨折患者など、整形外科に入院する患者に対応ができるようになります。
整形外科は術後の創部の処置をすることが多いため、創部の処置や経過をみることも勉強になりました。
さらに、包帯を交換することが多いため、包帯を巻くのが上手になります!
(実際、包帯を巻くのが上手な人は、整形外科にいた人が多かった。)

勉強になる

整形外科の患者の看護や術前術後の看護、創部処置などを経験することができます。
特に、骨折したてのレントゲンは整形外科でしか見ることが出来ないので、勉強になりました。
(患者様には不謹慎な言動かも……。)

また、老人が入院することが多いことから、持病に生活習慣病がある人が多いため、ポピュラーな生活習慣病は把握する必要があるなど、学ぶことが多い科になります。

意思疎通ができる患者が多い

認知症の患者が骨折をするパターンも多いのですが、交通事故や不注意で骨折をしてしまう人も多いので、他の科よりも普通に意思疎通ができる患者が多い部署でした。
科によっては意思疎通が難しい患者が多い科があるため、地味に嬉しい……。
 

回復の経過がわかりやすい

整形外科の場合、「創部が回復する」「体を動かせるようになる」など、患者の回復の経過がとてもわかりやすいです。
患者が徐々に生き生きしていく様子は看護師としてはとても嬉しく、仕事のやりがいを感じやすくなるでしょう。

また、急変などで患者が亡くなることもありますが、基本は手術をして退院になるので、比較的死亡率が少ない科でもあります。

看護師に必要な技術が一通り学べる

手術のある整形外科の場合、術前術後の看護を行うことになります。
そのため、基礎看護技術に学んだことは、ほとんど経験することができました。
基礎的な看護師の技術は他の科に異動した時や、別の病院に移った際にとても役に立つのでありがたい!

整形外科に勤めるデメリットは?

整形外科に勤めるデメリットをは、次のような点になります。

創部を見ないといけない

手術後の創部処置などがあるため、創部などの傷を見ることや、排膿している傷などを見ることが日常になります。
(私は手術室に入っても平気なくらいですが、創部でも苦手な看護師がいるので、念のため。)

学習量が多い

病名に対する学習の他に、整形外科の看護の勉強が必要になります。
また、手術部位や術式、患者の年齢によって看護内容が変わるため、学習量が多く、仕事に慣れるのに月数が必要になります。

体力が必要

ダンベル

外科ということもあり、術後の経過や創部処置など、仕事量が多い科になります。
時間外業務や夜勤など、勤務時間が長くなりやすいため、体力が必要な部署になります。

家庭との両立が大変

忙しく家事をする女性

特に正職員の場合、就業時間にすぐに帰ることは厳しい部署です。
3交代であれば準夜勤や夜勤があるため、家庭との両立が大変になります。

整形外科に向いている看護師は?

次のような看護師は、整形外科の勤務に向いていると思います。

  • 整形外科の看護を経験したい人
  • 学びに前向きな人
  • 体力がある人
  • テキパキと仕事がしたい人
  • やりがいのある仕事がしたい人
  • 回復の経過がわかりやすい患者を看たい人

目に見えて回復の経過を看ていきたい人や、学びに前向きな人に向いている部署だと思います。
整形外科のため、仕事量が多いことから、テキパキと仕事を行う必要があります。
体力が必要になるため、3交代でも健康が維持できる人がいいでしょう。

まとめ

整形外科は手術後の看護がメインになるため、回復の経過を実感できる部署になります。
看護師としての実績が詰める科である一方、体力が必要になるため、若い時に経験をすることをおすすめします。
もし、面接を受ける際は、勤務体制や仕事の詳細など、気になる部分を確認するようにしましょう。

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