リハビリテーション科の看護師として働くメリットとデメリット

看護師・リハビリ 仕事

看護師としてリハビリテーション科で働くと、どのような経験をすることになるのでしょうか?病棟で働くメリット・デメリットを詳しくお話いたします。転職や部署の移動など、リハビリテーション科での勤務を考えている人は、ぜひご覧ください!

リハビリテーション科はどのような部署なのか

リハビリテーション科は、骨折などの手術後にリハビリが必要な患者が入院する専門科になります。ここでは『病棟勤務になった場合』を想定してお話しします。

勤務体制

病棟勤務の場合、基本2交代制になります。しかし、職場によっては早番や遅番もある場合があります。

給料

給与明細書

基本給については病院次第になりますが、実際に勤めた感覚としては『病棟勤務の部署としては普通の給料』という感じでした。
なぜかというと、『時間外業務はあるけれど、外科など手術がある部署よりは時間外業務は少ない』、『2交代制のため、3交代制で働いていた時よりも夜勤が少ない、けれど、基本給以外の手当てがそれなりに付いている』という感覚があったためでした。

どのような患者さんがいる?

リハビリが必要な患者が入院するため、手術後にリハビリ可能な状態まで回復をした患者が主でした。
そのため、症状が急変することがほとんどありませんが、状態が落ち着いており、それなりに活気がある患者が多かったです。

リハビリテーション科に勤めるメリットは?

リハビリテーション科に勤めて良かった点は、次のような部分になります。

リハビリが必要な患者に対応できるようになる

患者によってリハビリの内容や進行度が違うため、リハビリの進め方や回復の経過を看ていくことができます。
直接的な看護の内容だけではなく、患者によっては退院後の生活を考えて、個人に合わせたカリキュラムが組まれるため、それらについても学びが多くありました。

療法士から学べることがある

病院によっては、理学療法士や作業療法士から、リハビリについて話や、内容によっては自分の知らない知識を教えてくれることがあり、とても勉強になりました。

急変や急死することがほとんど無い

リハビリテーション科は、手術後などの症状が落ち着いた患者が入院をする科のため、急変や急死をすることがほとんどない科になります。
ただ、リハビリテーション科は『骨折をした老人患者が、リハビリのため入院をする』パターンが多いため、たまに急変や急死があることはあります。

リハビリテーション科に勤めるデメリットは?

リハビリテーション科に勤めるデメリットとしては、次の通りになります。

ナースコールが多い

老人が多めに入院することが多いため、認知症の患者などは、なかなか目が離せなかったりします。
また、1人でベッドからトイレまで移動することが困難な患者が多いため、トイレのたびにナースコールがなります。
そのため、ナースコールで座る暇がないかもしれません……。

体力が必要

ナースコールが多いため、ずっと動いていることが多くなります。また、車椅子からトイレへの移動など移乗介助をすることが多いため、その分看護師は体力が必要になります。

家族の争いを見ることがある

リハビリが終了に近づいてくると、退院の話が出てきます。すると、退院後に介護が必要になる患者の場合、『退院後に誰が介護するか』、『一緒に暮らすのか』などで、患者の親族が揉めることがあります。
自宅介護ができないようならば、次は介護施設の入所の話になるのですが、今度は施設の入居費についても揉める……と、いう現場に遭遇することがしばしば。
正直、看護師としてよりも、人として遭遇したくない争いです……。

医療技術の習得はイマイチ

症状が落ち着いた患者が多いため、術創部の処置や細かい経過観察などの看護がありません。
採血や点滴、尿バルーンの交換、経管栄養剤の管理などはあったため、医療処置が全くないわけでは無いのですが、経験できる医療技術のバリエーションは内科や外科よりも少ないかもしれません。

リハビリテーション科に向いている看護師は?

次のような看護師は、リハビリテーション科の勤務に向いていると思います。

  • リハビリテーション科の看護を経験したい人
  • 体力がある人
  • やりがいのある仕事がしたい人
  • 患者の急変や急死が少ない科で働きたい人

まとめ

急性期の患者がいないことから、内科や外科より患者の状態は落ち着いていますが、体力は必要になる科になります。医療技術の習得については弱い所がありますが、急変や急死の場面に遭遇することが苦手な人には適した部署だと思います。もし、面接を受ける際は、勤務体制や仕事の詳細など、気になる部分を確認するようにしてみましょう。

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